建物構造にはどのような種類があるか

建物構造にはどのような種類があるか

1.建物構造について

建物構造には様々な種類があります。代表的なものにはW造、S造、RC造、SRC造の4種類があります。それぞれ特徴がありますので詳しく解説いたします。

W造(木造)

Wood造の略です。木造建築は主な構造部分に木材を用いています。

吸収性や吸湿性が高いため、四季折々で気候が変化する日本の風土にマッチしています。

他の建築構造と比較すると建築費用が安いため、コストを節約できる点がメリットです。しかし、耐震性に劣る場合があるので注意が必要です。遮音性が低いので騒音が多い環境では影響を大きく受けます。

また、近年では脱炭素・カーボンニュートラルで注目を浴びています。
脱炭素とは、地球温暖化の原因となる代表的な温室効果ガスであるに二酸化炭素の排出量をゼロにする取り組みのことです。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることです。SDGsの登場によりさらに注目を浴びています。

S造(鉄骨造)

Steel造の略です。柱や梁など骨組に鉄骨を用いています。木造の柱がそのまま鉄になったものをイメージするとわかりやすいと思います。

RC造やSRC造より軽量化が図れるため、広大な建築物に適しています。

しなやかであるため、RC造やSRC造より揺れが大きくなるというデメリットがあります。木造より建築費用は高くなりますが、耐火、耐震は向上します。

RC造(鉄筋コンクリート造)

Reinforced Concrete造の略です。補強されたコンクリートという意味があります。柱、梁、床・壁が鉄筋とコンクリートで構成されていて、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めたものを指します。

熱に弱い鉄筋を熱に強いコンクリートで覆い、鉄筋を酸化から防ぎます。上からの圧縮に強いコンクリートも引っ張る力に弱いので、引っ張る力に強い鉄筋により耐久性を強化しています。

遮音性、耐久性、耐火性、耐震性が高いのが特徴ですが、木造より建築費用は高くなります。建築費用だけで考えるとRC造より木造のほうがお得に思えますが、維持費も視野に入れると、実はRC造の方が安くなります。

木造住宅のメンテナンスは10年~15年サイクルで外壁補修が必要になりますが、RC造住宅は建築時にしっかりコーティングされていれば、外壁塗り替えは25年サイクルに抑えられます。アパート、つまり集合住宅を建てる場合には、木造はメンテナンス費用が大きく膨らむため、RC造で建てることをお勧めいたします。

当社では、建築費用を抑えることができるスカイウォール工法という特許を持っています。特許技術なので、他社にはマネができない工法により、RC造による集合住宅をリーズナブルに建築することが可能です。

SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)

Steel Reinforced Concreteの略です。鉄骨の柱の周りに鉄筋を組み、コンクリートを流し込んで固めたものを指します。つまり、S造とRC造を組み合わせたものです。

高層ビルやタワーマンションなど、大規模な建物に用いられています。工期が長くなり、他の建築構造よりも建築費用が高くなります。強度に優れているので、無柱空間を作ることができるのも特徴です。

2.建築費用について

国税庁の地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)によると、令和4年は以下のようになっています。

令和4年工事費用表

よければ[投資向け不動産を作るということ]も合わせてお読みください。

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