不動産運用にも関係する近隣説明会について

集合住宅の建築において、『近隣説明会』というものがあります。近隣住民は周囲にいきなり大きな建物が建つと不安に感じるものです。この不安を払拭して、安心安全な工事を行うための重要で価値ある業務です。

今回は、近隣説明会について、その概要をご紹介します。

近隣説明会とは

都道府県・市区町村の条例に近隣説明を義務にしている場合があるものの、実は近隣説明会は民法・建築基準法・建設業法上では行う義務はありません。しかし、近隣の方の気持ちに立つと理解できるのですが、いきなり大きな建物が建つと不安に感じるものです。工事中は騒音もあるため、近隣の方の理解を得た上で工事を行うことは重要です。工事というものは、常に周囲の方々のご協力があって初めて安心安全な工事が行えるからです。

例えば、お子様がいる家庭であれば、騒音はもちろんのこと、工事中には危険な場所も多くなります。そういった対策を求められる場合もあります。戸建てではなく、集合住宅により、治安への不安やプライバシーの心配、そこに住む住民とのトラブルをご心配される方もいらっしゃいます。どこまでサポートするかというのは、建築会社によるでしょう。しかし、人間関係を大事にする建築会社であれば、近隣の方々の気持ちに寄り添い、工事を行うことができるでしょう。

当社では、狭い土地に建築することが多いため、協力会社が使う簡易トイレを設置しない場合も多いです。簡易トイレが自宅近くにあると不快に思う方もいらっしゃるからです。協力会社へのフォローとしては、近くに使える公衆トイレを探してお伝えするようにしております。

ご要望や対応方法は様々ありますが、当社は常に近隣住民と協力会社の方のことを考えながら工事に望んでおります。もちろん、ご要望を全て満たすことが困難であることが多いことは正直に申し上げます。

建築依頼をした方(施主)の要望は、建築を成し遂げることであり、また建築は法令に縛られているからです。しかし、その法令は周辺環境を保護するために存在しているため、法令を守り建築をすることで、自然に近隣住民の生活環境を極力乱さないことに繋がっています。

近隣説明会の必要性

建設会社の中には不誠実な会社も残念ながら存在しています。誠実である姿勢を示すためにも近隣説明会はそもそも必要であると考えています。

近隣説明会で説明することは、詳細なプランと予測される影響をお伝えします。作業時間、休日、工事の安全対策や騒音・振動対策、粉塵対策、工事中のトラブル対策など、工事に関する様々なことをお伝えします。

近隣説明会では、近隣住民とのコミュニケーションが重要です。説明しただけで終わりではなく、質疑応答を行い、近隣住民の方々の不安を払拭することが重要です。近隣住民の方々の不安を払拭することで、工事中の課題を減らすことができます。

近隣住民が不安に思うことは何なのか、それを理解することが近隣説明会の重要なポイントです。計画に関して詳細や影響を十分に伝えられなかったのか、生活環境への不安や恐れからくるものなのか、過去に不快な建設工事の経験があるという場合もあると思います。そのようなことを理解することで、近隣住民の方々の不安を払拭することができます。

過去の事例では、交通・駐車をどうするか、従業員が公園や住宅地に来る不安、建物の配置からプライバシーが保護できないのではないか、法令は本当に守ってくれるのかというご不安を抱える事例がありました。これらの不安を払拭するためには、近隣説明会での説明が重要です。

近隣説明会を行い、不安を払拭することで、建築後に物件運用をした場合の課題を減らすことができるかもしれません。実は不動産運用という観点でも、近隣説明会は重要であることがご理解いただけたと思います。

スカイフィールドコーポレーションでは、各ステークホルダーとの関係性を良好に保つ努力をしているだけではなく、近隣住民との関係を良好に保つ努力をしております。もちろん、まだまだ改善の余地があることは認識しております。重要なことは、常に改善をする姿勢を持ち続けることです。

スカイフィールドコーポレーションについて

当社は、池袋を拠点に一都三県で投資向け集合住宅のRC造建築を中心に活動しております。

投資向け集合住宅の建築ご相談も随時承っており、建物を建てることが初めての方にも手厚くサポートしていますので、お電話や建築相談フォームにて、お気軽にご相談ください。

当社の専門スタッフがお客様の要望に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。

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